特化ブログと雑記ブログ、どっちがおすすめ?収益についても
ブログを始めるにあたって、いろいろなネタをなんでもあつかう雑記ブログがいいか、あるテーマにしぼって書いていく特化ブログがいいかで迷うことがあると思います。
集客性とかを考えると、ゲーム関係なら、いまはおなじ労力を使ってYouTubeとかに力を入れたほうがいいかもしれませんね。
ゲームブログがオワコンかどうかについてはテーマが違うので、べつの記事で書きたいと思います。
今回は雑記ブログと特化ブログのどちらも運営している筆者が、それぞれの違いや利点・欠点、収益の差、初心者にすすめたいブログ戦略についてお届けします。
雑記ブログと特化ブログの違い
ブログを書こうと思っている人は、まずは雑記ブログから始める人が多いと思います。
とくにテーマは決まっておらず、その日思ったことや感じたこと、気になった商品やゲームなどについて、心のおもむくままに書いていくという「日記タイプ」のものですね。
そうですね。
ただこの形式のブログは、固定ファンがつかないかぎりは、アクセス数がなかなか伸びないという問題があります。
というのも、サイトを訪問する人たちの多くは、検索エンジンから流入してきます。
日記的な雑記ブログだと、検索エンジンがあなたのサイトのテーマを読み取れません。
それは昔の話です。
いまの検索エンジンは、まず「あなたのサイトがなにについて取り上げているのか」を分析します。
そしていくつかの主要キーワードを抽出して、そのジャンルに対して検索に乗せるような形になっています。
たとえば「納豆」のことをひたすら書いているブログがあったとします。
そしてそれが専門的で意味のある内容でしたら(ここ重要)、検索エンジンはそのサイトを「納豆の権威サイト」として認識し、検索ランキングの上位に置いてくれることでしょう。
たまに「納豆」を書くぐらいでしたら、そのサイトの主要キーワードは「納豆ではない」と認識します。すると検索において下位のほうにまわされるでしょう。
テーマが毎回バラバラだと、検索エンジン的にはあなたのサイトがなにを書いているのかわからず、優遇してあげることはできません。
「なにに対しても専門性を持っていないサイト」という認識になってしまうのですね。
そのため、雑記ブログで必要なのは「固定ファンをつけること」になります。
検索エンジンを頼らずにアクセス数を稼ぐためですね。
「ゲーム」だと範囲が広すぎます。
ゲームといっても、いろいろなジャンルがありますしね。
たとえば『ドラゴンクエスト10』に絞れば、そして質の高い記事を書けば、検索エンジンは『ドラゴンクエスト10』の権威と認めてくれて、検索上位に載るようになるでしょう。
ただ人気ゲームですから、ライバルが多くて難しいとは思いますけどね。
検索エンジンからの流入をメインにするのなら、そういうことですね。
検索エンジンに対して、自分のサイトがどんなサイトかを説明しやすいですから。
それは大手だからです。
検索エンジンはそれがゲームサイトの大手であることを知っているので、記事が出てしばらくもしないうちに検索上位に入るのです。個人サイトだと検索に乗るまでに何日もかかったりすることがあります。
大手かどうかは、アクセス数の大きさや投稿量などでも判断されていると思います。
またブログの読者も、ある程度特化して書いてくれている専門サイトのほうが、「そこに行けば欲しい情報がある」と思ってくれます。
そのため、有名人ならまだしも、誰だかわからない人の日記サイトに比べれば、覚えてもらいやすいですね。
ただ特化サイトは、個人でやるばあいは、書くのがつらくなっていくという問題があります。次に特化サイトの問題点について述べていきます。
ここまでのポイント:アクセス数を稼ぎたければ、特化ブログのほうが検索エンジン的に有利。雑記ブログは固定ファンが重要。
特化サイトの問題点
特化サイトは検索エンジンの上位に載りやすいですが、反面、書いているブロガーに多大な負担を強いることにもなります。
というのも、「毎日毎日おなじネタで更新できますか?」という問題です。
たとえば先ほどの「納豆」もそうですが、毎日専門的に述べられるほどのネタが用意できるかといえば、難しいと思います。
それにべつのことが書きたくなるときもあります。
人間はおなじことを繰り返していると、かならず飽きが来るようにできています。
もし飽きなかったら、おなじ行動を延々と繰り返してしまい、生命維持自体ができなくなるでしょう。
だから飽きること自体は、筆者は安全装置としてもいいことだと思います。精神的にも、肉体的にも。
しかしそのため、特化サイトは長続きしないという問題もあります。
筆者も放置しているサイトがいくつかあります。
そして長らく放置すると検索エンジン的にも「このサイトは更新しない」と覚えられるようで、アクセス数が落ちるばあいもあります。
もともとアクセス数を稼ぐためにはじめたのに、それが稼げなくなったとしたら、もうやる気はなくなってしまうでしょう。
ここで無理にがんばると、鬱(うつ)になったりすることもあるのであまりおすすめできません。嫌なことを無理にやるのは危険だと思います。
それにアクセス数を稼ぎたいと思っている人は、だいたいブログからの収益が欲しいと考えている人が多いでしょう。
最初から特化ブログを狙う人も、そのほとんどがブログの収益目当ての人が多いとは思います。
お金を稼ぐこと自体は悪いことではありません。
むしろどんどん稼いで納税していただけると助かります(とくにいまの時期は)。
しかしお金が理由でのストレスは精神的にかなり悪いです。
「稼がなきゃ」と思いながら、書きたくもない記事を書き続ける。
「生活のため」という人もいるとは思いますが、ほとんどの人はアルバイトや就職したほうが稼げるていどの収益だったりします。
その点、雑記ブログは好きなことを書けますので、きわめて精神衛生上に良いです。また基本趣味なので、これで本気でもうけてやろうという人は少ないでしょう(本気でもうけたければ特化ブログをやっています)。
いますけど、それは固定ファンがついているからで、「結果的にそうなった」という人が多いと思います。効率は良くありません。
というのも、雑記ブログでもうけるのはかなり大変だからです。
特化ブログ以上のアクセス数が必要になります。
次はその理由と、雑記ブログ・特化ブログの収益の違いについて述べていきます。
ここまでのポイント:特化ブログは飽きやすい。仕事的なものになってしまうため、精神面での危険性を抱えている。雑記ブログのほうはなにを書いてもいいし、趣味の延長のようなものなので、気持ち的には楽。
雑記ブログ・特化ブログの収益
どちらがもうかるかといえば、やはり特化ブログです。
特化しているので、読者が求めているものも決まっています。それに対してアフィリエイトなりなんなりを付けていけばいいでしょう。
逆に雑記ブログのばあい、ゲームやら車やらいろいろなことを書いてしまうと、読者がどのテーマでやってきたのかわからなくなります。そうなるとなにを売っていいのかわかりません。
そうですけど、最近は雑記ブログに対してなかなか合格させてくれませんしね。
それにサイトのテーマが決まってないと、Googleアドセンスもなにを表示していいのかわからず、クリックされにくい広告ばかりが出てくることもあります。
あとGoogleアドセンス自体、収益はそれほど大きくありません。
とくにゲームや芸能・時事では、通常ブログの半分~4分の1ぐらいと考えたほうがいいです。もっとひどいばあいもあります。
売るものがないからです。
たとえば時事ネタとか、それを見た読者に対する適切な商品はなんですか?
それが特化サイトとの違いで、ターゲットが絞れないのです。
ゲームといってもジャンルがありますし、基本無料のゲーム広告はワンクリックの価格も安いです。基本無料ですから。
ターゲットが絞れないというのは、マーケティング的には非常に不利です。
たとえば、特化ブログで集めた100人なら、売るものを絞り込めます。そのため売買成立する確率も高くなります。
こういうのを専門用語で「コンバージョン率」といいます。物を購入するなど、実際の成果に至った確率ですね。
しかしおなじことを雑記ブログでやろうとすると、なにを買うのかわからないので、運任せで売ることになります。
そのため、収益化するには、特化ブログに比べて何倍もの読者を集めなければなりません。
ここまでをまとめると、
・特化ブログは検索エンジンから優遇されやすいので、アクセス数が増えやすい。
・雑記ブログは検索エンジンから優遇されにくいので、アクセス数が増えにくい。
・特化ブログは売るものが絞れるので、少ない読者数でも収益が出しやすい。
・雑記ブログは売るものが絞れないので、読者がなにを買うかは運任せ。特化ブログに比べて多くの読者を集めないと収益が出しにくい。
ということになります。
あくまで「収益を得たければ」という話ですけどね。
労力を考えると、以上のことから特化ブログのほうが収益化は速いでしょう。
ここまでのポイント:特化ブログは売るものが絞れるので、少ない読者数で利益が得られる。雑記ブログは売るものが絞れないので運任せになり、利益を出すためには多くの読者が必要になる。
初心者にすすめたいブログ戦略
筆者の運営するゲームブログ「マイナーゲーム.com」は雑記ブログでスタートしました。
ゲームジャンルもとくに絞らず、プレイしたゲームの感想やプレイレポートを書いているだけでした。
そんな感じですね。
しかし書いていくうちに、そのほとんどが「戦略ゲーム」だったため、「戦略ゲーム中心」のサイトになりました。ここでちょっと特化がはじまっていますね。
さらに最近はそのほとんどが「歴史に関係するゲーム」だということになったので、「歴史ゲーム中心」のサイトになっています。
そうですね。かといって、完全に特化しているわけでもなく、書きたいことを書いていますけどね。
そのためブログ初心者におすすめたいブログ戦略は、以下のようになります。
1:まず雑記ブログから始める。
2:自然になにかのジャンルに偏ってくる、もしくはアクセス数が突出して伸びる記事が出てくる。それに対する記事を増やしていく。
3:だんだんと特化ブログになっていく。検索エンジンでも上位にいくようになる。
雑記ブログから始めるのは、まずはとにかく続けることを覚えるためです。
最初からお金とかアクセス数とかを考えてはいけません。
すぐにお金が欲しければアルバイトするか就職してください。そのほうがあきらかに稼げます。
ブログを続けていくうちに、書きたいものが自然に偏ってくると思います。筆者のばあいは「戦略ゲーム」ですね。
もしくは、どれかの記事がやたらと伸びるということがあります。
そうなったら、そのジャンルを集中して書いていってください。
すると検索エンジンに、
「このサイトは〇〇の分野でがんばっているな」
と覚えてもらえるので、徐々に検索経由のアクセス数が増えるようになってきます。
するとあなたのサイトはそのジャンルの専門サイトとしての道を歩み出したことになります。さらに集中してそのジャンルの記事を増やしていきましょう。
書けばいいのです。
関係ない記事があっても、ブログ自体の信用や価値が高ければ、案外べつのキーワードでも検索上位になったりします。
大手サイトの強さは、この信用があることですね。
長く続けることです。
年単位で続けているブログは、それだけで価値を持っています。
最初に雑記ブログからはじめたほうがいいというのも、信用を得るために長く続けることが重要だからです。
もう一つは、価値のある記事を書くことです。
昔自分の雑記ブログで、どうでもいい内容の記事をたくさん書いたら、これまでアクセス数の多かった記事のアクセス数が一気に少なくなってしまいました。
これはブログの価値が低いと判断され、他の価値のある記事にまで影響してしまった例です。
ためしにそれらの「価値のない記事」をぜんぶ削除したところ、アクセス数の多かった記事のアクセス数は回復しました。
「長く続ける」「価値のある記事を書く」はとくに重要ですね。
逆に「頻繁に更新する」はそれほど必要がないと思います。頻繁に更新するぐらいなら、記事の質を高めましょう。
「価値のある記事」がなにかについては、またべつの記事で書く予定です。
ここまでのポイント:「長く続ける」「価値のある記事を書く」の2点が重要。まずは雑記ブログではじめて、とにかく長く続けよう。だんだんジャンルに偏りができてくる、もしくはアクセス数が伸びる記事が出てくるので、それに特化していくといい。
まとめ
特化ブログ・雑記ブログの利点・欠点。収益性の違いなどについて述べてきました。
初心者はやはり長続きさせるために雑記ブログからはじめるといいでしょう。
そのうち書きたいことが固定されてきますので、もしくは伸びる記事が出てきますので、それについて徐々に特化していく形がいいとは思います。筆者のブログがそうでした。
そうですね。
とにかく最初からアクセス数とか収益とかを考えないこと。
これを考え出すと、ブログをやめるのが早まってしまいます。そう簡単にアクセス数や収益は伸びませんしね。
毎日アクセス数を見るとか、絶対にやってはいけません。
精神衛生上悪いので、見るにしても一週間に1回ぐらいにしましょう。
そもそもGoogleアドセンスが取りたければ、それに合格しないといけませんし、しっかりとした記事を書くことのほうが重要でしょう。
「長く続ける」「価値のある記事を書く」の2点を守って、ブログの価値を高めることに集中するのがいいかと思います。